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【獣医師監修】ペットに必要な飲水量を解説

健康

犬と猫の健康維持において、水分摂取は重要な役割を果たします。適切な水分補給は、体温調節、栄養素の運搬、老廃物の排出など、生命維持に不可欠な機能を支えています。
今回は、必要な飲水量について解説します。ぜひ最後までご覧ください。

ペットに必要な1日の水分量

水は犬や猫の体の60~80%を占める重要な要素です。
一般的に、健康な成犬や成猫が快適な温度条件下で暮らしている時の飲水量は、フードの乾物量(水分を除いた重量)の約2.5倍と言われています。
実際には食べているフードの水分含量、気温、運動量などによっても大きく左右されますので、いつでも新鮮な水が飲めるようにしてください。

フードの水分含量の例

犬用のドライフードの水分含量は約10%
ウエットフードの水分含量は約75%

人間用のミネラルウォーターは、マグネシウムなどのミネラルが多く含まれているものもあるため、犬や猫に与える場合は注意してください。

体重が5kgの場合の飲水量

犬:370ml
猫:280ml

水の与え方と置き場所

ペットが適切に水分を摂取できるように以下の点に注意しましょう。

水を入れる容器

水を飲む際、舌を裏側に曲げて水をすくい上げるので、ペットが飲みやすいように体のサイズに合わせた容器を選んであげましょう。

設置場所

ゴミが入らないように一定の高さの場所に設置し、多頭飼いの場合は、ストレスなく水を飲めるよう複数設置するなど配慮が必要です。

水の交換頻度

常に新鮮な水を提供できるように1日に数回、水を交換しましょう。交換する際は容器を洗ってあげてください。

飲水量が少ない場合の対処法

ペットが必要な水分を摂取していない場合、以下の点に注意をしてみてください。

フードの確認

フードが犬や猫に合っているか。ドライフードに少し水を加える、またはウェットフードを取り入れるといった工夫を試しましょう。
特にドライフードは水分含有量が少ないため、ドライフードを与えるときは必ず新鮮な水をフードのそばに置いておきましょう。また、猫にドライフードを与えるときには飲み水を複数箇所に置くことがおすすめです。

水の温度

犬や猫によっては、水の温度に敏感な場合があるため、常温の水や、少しぬるめの水を試してみでも良いでしょう。ペットに好みに合わせて温度を調整してあげてください。

水の設置場所

家の中でも特に頻繁にいる場所に水飲み場を設置することで、水が飲みやすくなります。

極端に飲水量少ない場合や異変が見られる場合は、早めに獣医師に相談するようにしてください。

飲水量が多い場合の注意点

飲水量が急激に増加した場合は、腎臓病、糖尿病、クッシング症候群などの病気が疑われることがあります。

腎臓病

腎機能の低下により、尿の濃縮ができなくなり、多尿・多飲となることがあります。

糖尿病

血糖値の上昇に伴い、体が水分を必要とし、多飲の症状が現れることがあります。

クッシング症候群

副腎皮質ホルモンの過剰分泌により、多飲多尿の症状が見られます。

飲水量が明らかに増加し、異常が見られる場合は、速やかに獣医師の診察を受けましょう。

まとめ

ペットの健康維持には、適切な水分摂取が不可欠です。
日頃から飲水量を把握し、異常がないか注意深く観察してあげるようにしてください。

参考:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン〜犬・猫の健康を守るために〜」

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監修獣医師:丸田 香緒里

◆丸田 香緒里 プロフィール

日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/

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