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狂犬病について獣医師が解説いたします

健康


ワンちゃんの飼い主さんは、3月中旬ぐらいになると市区町村から狂犬病のワクチンのお知らせが届きます。
法律によって接種が義務付けられている狂犬病。どのような病気なのか、なぜ法律で義務付けられているのか考えていきましょう。

◆狂犬病は犬だけの病気ではない!

狂犬病と言う病気は犬と言う文字が使われているのでワンちゃんだけの病気と思われがちですが、実はワンちゃんだけの病気だけではなく人を含む哺乳類全てが感染する人獣共通感染症です。
狂犬病は日本では1957年以降起こっていない病気ですが、世界各地で見られ毎年5万人以上の方が亡くなっていると報告されています。

◆狂犬病は死亡率100%!

狂犬病はウイルス性の病気です。
感染している野犬やキツネ、コウモリなどに噛まれることで感染が広がっていきます。
狂犬病ウイルスに感染すると発熱、頭痛、疲労感といった風邪のような症状ではじまり、咬まれた部位の痛みや知覚異常を伴います。興奮や不安状態、錯乱・幻覚、攻撃的状態、水を怖がるなどの脳炎症状を呈し、最終的には昏睡から呼吸停止で死亡します。
発症するとほぼ100%死亡する危険な病気です。

◆狂犬病予防法は、犬だけではなく人も守るための法律。

狂犬病予防法は91日以上の犬は1年に1度必ず狂犬病ワクチンを打たなければならないと定めた法律です。
動物関係の法律は環境省の管轄となりますが、この狂犬病予防法は厚生労働省が管轄している法律。つまり、人の感染予防の為の法律なのです。
2016年、日本と同様国内発生が長期間なかった台湾で狂犬病が発生し、たくさんの動物や人が犠牲になりました。
万が一海外から狂犬病が国内に入った場合、大流行させないためにはワンちゃん達のワクチン接種が大切と言われています。
ウイルス性の疾患は目に見えない脅威です。死亡率100%と言う危険な病気だからこそ可能な予防措置はしておきたいですよね。

◆ワクチンは必ず打たないといけないの?

狂犬病ワクチンは、すべての犬の飼い主に義務付けられており、違反した場合20万円以下の罰金が科せられます。
市区町村からのお知らせに従い、集合注射やかかりつけ動物病院で必ず狂犬病ワクチンを打つようにしましょう。(今年は新型コロナウイルスの影響で集合注射が中止になっている地域があります。)
ただし、病気があり全身状態の悪い子、高齢で歩行が困難な子(感染リスクがない子)、命に関わるようなワクチンアレルギーがある子は獣医師の判断でワクチンの猶予という措置をとることもできます。心配な場合にはかかりつけ動物病院で相談してください。

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獣医師:丸田 香緒里

◆丸田 香緒里 プロフィール

日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/

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