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犬の十戒と猫の十戒

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愛犬・愛猫家のみなさまなら、この戒めを一度は耳にしたことがあるかもしれません。とくに映画が好きな愛犬家ならばご存知の方も多いのではないかと思いますが、「犬と私の10の約束」という映画の題材にもなった「犬の十戒」という詩についてご紹介させていただきます。ワンちゃんネコちゃんの飼い主さんにはぜひ何度でも読みかえしていただきたい、ペットと飼い主のお約束です。

ペットとの暮らしをいま一度見つめなおす

「犬の十戒(いぬのじゅっかい、The Ten Commandments of Dog Ownership)」は、作者不詳のまま広く世界に伝わっている英文の詩で、日本でも多くの愛犬家に愛読されています。原典については諸説あり、Jane Hallanderによる『鳥の十戒』(10 Commandments of Parrot Ownership)がもとになっているのではないかという説や、Mrit Teigenというブリーダーが犬の買い手に渡している「犬からご主人への11のお願い」が原典ではないかという説もあります。

また、類似作品の「猫の十戒」は「犬の十戒」と比べてだいぶ上から目線でユーモアあふれる作風となっており、思わずうなずいたり笑みがこぼれたりするかもしれません。このほかにも、「強い犬の十戒」や「捨て犬の十戒」、「飼い主の十戒」などのバリエーションがあるようです。「犬の十戒」は映画や絵本にもなっていますし、たくさんの方がこの詩に創作意欲を刺激されているようですね。ぜひ多くの方に読んでいただきたい内容です。

同じ家族でも、子どもたちは自分の意志で将来独立していきますが、「ペット」として家族に迎えられたワンちゃんネコちゃんは一生手を離れることはありません。「犬の十戒」と「猫の十戒」は、縁あって終生飼育で一生涯のお付き合いをすることとなったペットと人間との望ましい関係を、ワンちゃんネコちゃん自身が人間に語りかけるという形で書かれています。徳川家康の言葉に「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」という遺訓がありますが、命を背負うということは苦しいばかりではなくて様々なドラマや発見、喜びもたくさんあると思います。ペットをただ所有するだけではなく、幸せにしてあげられる飼い主でありたいですね。

命を背負う心構えについて書かれた「犬の十戒」は、ペットを飼う人々のバイブルともいえるでしょう。この詩を読んだことのある方でも、あらためて読みなおしてみると捉え方や感じるものが変化していることがあります。秋の夜長にいま一度手に取って、小さな相棒との暮らしや人生について真摯な気持ちで見つめなおすきっかけとしてみてはいかがでしょうか。

今回は「犬の十戒」と一緒に「猫の十戒」もご紹介させていただきます。

犬の十戒

  1. 私の一生はだいたい10年から15年です。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しいのです。My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get along with me.
  2. あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しいのです。

Give me time to understand what you want of me.

  1. 私を信頼して欲しい、それが私にとってあなたと共に生活できる幸せなのですから。

Place your trust in me- it’s crucial to my Well-being.

  1. 私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないのです。

Don’t be angry at me for long and don’t lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.

  1. 時々話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの心は十分私に届いています。

Talk to me. Even if I don’t understand your words, I understand your voice when it’s speaking to me.

  1. あなたがどのように私を扱ったか、私はそれを決して忘れません。

Be aware that however you treat me, I’ll never forget it.

  1. 私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しいのです。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めているのです。

Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.

  1. 私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか気づいて下さい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それとも、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれません。

Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I’m not getting the right food or I’ve been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.

  1. 私が年を取っても、私の世話はして下さい。あなたもまた同じように年を取るのですから。

Take care of me when I get old .you, too, will grow old.

  1. 最後のその時まで一緒に側にいて欲しいのです。このようなことは言わないで下さい、「もう見てはいられない。」、「居たたまれない。」などと。あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのですから。忘れないで下さい、私は生涯あなたを一番愛しているのです。

Go with me on difficult journeys. Never say, “I can’t bear to watch it .” or ” Let it happen in my absence.” Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.

猫の十戒

第一戒:私の生涯はだいたい15年くらいしかありませんが、たまに20年以上生きてしっぽが裂けます。ほんのわずかな時間でもあなたが離れていると腹が立ちます。私が家族になってやるので、そのことを覚悟しなさい。

第二戒:あなたが私に望むことを理解するつもりはありません。待っても無駄です。

第三戒:私を崇拝しなさい。それが一番大事なことなのです。

第四戒:私を長い時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしてはなりません。でも狭いところは好きなので段ボール箱を用意するのは許可します。あなたには仕事や楽しみもあり、友達だっているかもしれませんが、私のお世話をすることに勝る悦びはないはずです。

第五戒:私に話しかけなさい。あなたの話していることが何かはどうでもいいですが、話しかけるあなたの声はわかるのです。ほめ言葉は特に。

第六戒:あなたが私にどんなふうにしてくれたか、私は決して忘れません。恨みは倍返しします。

第七戒:私をたたいたりする前に思い出しなさい。私の歯はあなたの手の骨をかみ砕くことぐらい簡単にできるのに、気が向いたときにしかかまないようにしていることを。

第八戒:私が言うことを聞かないと怒る前に、まずは自分に問い掛けてみなさい。たっぷり食事を与えましたか?それは私の好きなシーバですか?日なたで気持ちよく昼寝をしているのを邪魔しませんでしたか?もしかすると年を取って体が弱ってきているのかもしれませんが、どのみち私がしたいことに従わないほうが悪いのですから、あきらめなさい。

第九戒:私が年をとっても世話をしなさい。あなたも同じように年をとりますが、私は年をとってもかわいいのです。

第十戒:最期の旅立ちの時には、そばにいて私を見送りなさい。「かわいそうで見ていられない」とか「私のいないところで逝かせてあげて」なんて言うのは許しません。なでなさい。なで続けなさい。かわいいね、いい子だねと言いなさい。言いまくりなさい。そうすれば私は着換えの時間を短くしてやってもよいです。まあ、気が向いたら。

(着換えという表現は、ネコは天国に旅立ったあと毛皮を着換えて生まれ変わってまた現世にいる元の飼い主のところに戻ってくる、という言い伝えからのようです)

皆が幸せになれるペットライフを

いかがでしたでしょうか?

終生飼育が飼い主の義務として認知されてきている昨今の日本ですが、ペットの幸せについてはまだまだ海外から学ぶところや改善の余地が多くあります。この詩も海外から輸入されたもので、愛犬・愛猫の立場に立った優しいまなざしが印象的ですね。動物病院にいった際に獣医師の先生にアドバイスをもらうことや、書籍やインターネットからたくさんの情報を調べることはできますが、動物を家族として迎え入れることへの覚悟や愛情は知識とはまた別なものだと思います。ペットに対して相手の立場に立って優しくできているか、初心を再確認するためにも「犬の十戒」「猫の十戒」を忘れないでいてください。

ライター:北川真帆

 

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