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【獣医師監修】ペットのサプリメントについて

健康

近年動物のサプリメントも様々な種類が販売され、飼い主さんがご自身で購入することも可能になってきました。
そもそもサプリメントってどんなもの?どんな種類があるの?という疑問を、使用上の注意点を交えてお話していきます。

薬とサプリメントの違い

薬は、病気や怪我の治療を目的として使用されるもので効果や有効性が国から承認されています。一方、サプリメントは日常生活で不足しがちな栄養素などを補う目的で作られた「食品」に定義されるもので、医薬品のように効果効能を保証するものではありません。
動物用サプリメントは、普段の食事に加えることで健康の維持、不足する栄養の補給、様々な不調を抱える動物の治療の補助として使われます。

サプリメントの種類

動物用サプリメントは、病気治療のサポートや症状緩和を期待して動物病院でも処方されるものがあります。ここでは主に動物病院で使われているサプリメントの種類についてご紹介していきます。

皮膚系サプリメント(オメガダームなど)

必須脂肪酸(γ-リノレン酸やEPA,DHAなど)を含み、皮膚のバリア機能や被毛の健康を保つためのサプリメントです。アトピーなど皮膚病の子に他の薬と併せて処方することがあります。

腎臓系サプリメント(ネフガードなど)

主成分として植物由来の活性炭が含まれ、腎不全で体内に溜まった毒素を吸着し、排泄させる作用があります。
副作用として便秘になることがあるので、服用中はきちんとウンチが出ているか確認してあげましょう。

関節系サプリメント(プロモーションなど)

関節軟骨に含まれる成分を補うことで関節炎など関節疾患による痛みや動きづらさの軽減を期待して使われます。原料にカニやエビの殻が使われていることがあるので、それらにアレルギーのある子は注意が必要です。

精神安定を期待するサプリメント(ジルケーンなど)

ミルクに含まれるカゼインというたんぱく質が分解されたものが主成分として配合されており、脳の興奮を抑えるGABAと同じような作用があるとされています。分離不安やストレスによる皮膚の舐め壊し、不適切な排泄などがある子に使われます。

毛玉除去を期待するサプリメント(キャットラックなど)

ネコは毛づくろいした被毛を飲み込んで、お腹の中で毛玉になってしまうことがあり、胃腸内の毛玉の予防や除去を目的としたサプリメントです。主成分としてワセリンが含まれます。

■その他

その他、低カリウム血症に用いるサプリメントや口腔内の細菌環境を整えるサプリ、眼疾患の進行の予防に使われるサプリなど様々なサプリメントが病気の治療に補助的に使用されています。

使用上の注意点

投与量(摂取量)を守る

サプリメントは多く摂ったからといって効果が増強するものではありません。指定された摂取量、間隔を守ることが大切です。
多く摂りすぎると、中毒や体の不調をきたすものもあるので注意が必要です。サプリメントによっては嗜好性が高く作られているものもあり、犬猫がいたずらしないよう保管場所にも注意しましょう。

他の薬との併用

病気の治療の補助として、動物病院から他の薬と一緒にサプリメントを処方されている場合は別ですが、ご自身で判断されて日々使っているサプリメントがある場合、他の薬の作用を弱めてしまったり、逆に強めてしまったり、治療の妨げになることがあるので、動物病院にかかる際は必ず普段お使いのサプリメントのことも伝えるようにしましょう。

サプリメントを始めてからの健康状態をよく観察する

体質によっては特定のサプリメントが合わなかったりアレルギーが出てしまうことがあります。皮膚のかゆみや下痢、嘔吐など普段と違う症状がないかよく観察し、問題がある場合は早めに獣医師に相談しましょう。

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獣医師:丸田 香緒里

◆丸田 香緒里 プロフィール

日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/

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