【獣医師監修】ペットの足が麻痺する原因と予防方法を解説
普段元気に走っていた犬・猫の足が痺れて、動けなくなったり、立ち上がれなくなってしまった経験はありませんか。
突然痺れて動けなくなった時、混乱してしまうかと思います。今回は足が痺れる原因と予防方法について解説いたします。
麻痺する原因と症状
犬や猫の足が麻痺する原因は多岐にわたります。
主な要因としては、
- 身体的な要因(遺伝や加齢)
- 神経系の疾患(外傷、関節炎)
などが挙げられます。
これらの疾患は、犬の運動能力に直接影響を与えてしまい、痛みや不快感を引き起こす可能性があります。
麻痺をした時の症状
足が痺れてしまうと、立つことができなくなったり、足を引きずってしまうことがあります。
麻痺の症状には、軽度から重度のものまであり、日常生活にも影響を与えてしまいます。
東京都在住 トイプードル 9歳の例
今まで大きな病気もなく、元気に走りまわっていましたが、突然足が痺れて動けなくなり、体も震えていたため、すぐに動物病院へ連れて行きました。痛み止めの注射と薬を処方していただき、元気な状態に戻りましたが、数週間後にまた同じ症状が出たため、MRI検査をしたところ、ヘルニアが見つかりました。現在は、薬の投与に加えて、家の中の段差をなくし、過度な運動は避けてくらしています。
麻痺が見られた場合、早期に適切な診断と治療を行うことが重要です。そのまま痺れが治る場合もありますが、安心せずに様子を見たり、定期的に獣医師へ相談するようにした方が良いでしょう。
治療方法は、麻痺の原因によって異なりますが、場合によっては手術が必要になることもあります。
特に、ペットが動けなくなったり、足を引きずる行動を見せた場合は、神経系や筋肉に問題がある可能性が高いため、すぐに獣医師の診察が必要です。
麻痺した時の予防方法
予防方法は、遺伝的要因や加齢が原因の場合など、対策が難しいケースもありますが、外傷や関節炎に関しては、適切な治療や運動、栄養管理でリスクを減らすことができます。
適切な運動を行い、肥満を避けることで、関節や筋肉の健康を保ち、栄養バランスの取れた食事を与えることで、ペットの健康を維持することできます。
また、定期的な健康診断を行うことで、体の異変や問題を早期に発見し、治療を開始することができます。
まとめ
ペットの足が麻痺をすることは珍しくありません。飼い主がこれらの兆候を見逃さず、迅速に対応することが重要となります。
症状の早期発見と獣医師による適切な診断と治療により、愛犬、愛猫の健康と快適な生活を守ることができます。異常を感じたらかかりつけの獣医に相談するようにしましょう。
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監修獣医師:丸田 香緒里
◆丸田 香緒里 プロフィール
日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/