ペットとの新たな出会い!譲渡でつなぐ動物達の命 | WePet-プレミアムペットフード通販

ペットとの新たな出会い!譲渡でつなぐ動物達の命

豆知識

ペットを家族に迎えようと考えた時、出会いを求める場所はペットショップやブリーダーからの購入だけでなく、動物愛護センターや民間の動物保護団体から引き取る「譲渡」という選択肢があります。
訳あって飼い主から手放されたり、放棄されたり、さらには人に甘えることすら知らない不遇な運命と向き合ったペット達を引き取るとき、どういった喜びや注意点があるのかまとめてみました。

譲渡がもたらす命のリレー

ペットは人と一緒に生活をしなければ、生きていくことすらできません。
行き場を無くした動物達を引き取る「譲渡」は人にも動物にも多くの利点があります。

  • 命の期限を決められた動物達が、安心して生活できる家(家族)と出会うことで命を繋ぎ、人の温かさに触れられること。
  • 地域の動物愛護センターや保護団体の活動に協力ができること。
  • 成犬や成猫を引き取ることで、ペット育児のお世話が軽減されること。
  • 譲渡前のトライアル期間(試しに飼ってみる期間)を設けていることがあり、一緒に暮らす生活サイクルを試し、先住犬や先住猫がいる場合は相性を見極めることができること。
  • 譲渡前にヒアリングやお見合いを慎重に行うことで、家庭に見合ったペットを引き取ることができることができ、しつけ教室などに参加することもできること。
  • 譲渡後もしつけ相談や暮らし方の相談でアドバイスを受けられること。

譲渡の際に気をつけること

それまでの飼育環境によっては、体調や精神的に問題を抱えていることがあります。
また、迷子で保護された場合などは飼育歴の細かな情報がない場合もあります。引き取ったあと、長年に渡って飼育に向き合えるかをよく考えた上で譲渡を受ける必要があります。

  • 年齢や病歴が不明瞭で、これまでの飼育歴も含めて細かな情報がない場合があります。
  • それまでの飼育費用やワクチン接種費用、治療費などの負担を求められることがあり、譲渡が決まった際は確認しておくことをおすすめします。
  • 譲渡を受けるために必要な条件があり、条件に満たない場合は引き取れない場合もあります。
  • 種類や年齢、大きさなど、希望する動物に出会えないことがあります。
  • 保護に至った背景によっては、飼育に特別な理解とトレーニング技術が必要になる場合があります。また、新しい環境に慣れるのに時間がかかる場合もあります。

譲渡数の推移

近年、譲渡される犬や猫の数は徐々に減少していますが、依然として多くの動物が新しい家族を待っています。譲渡率は年々増加していますが、犬で32.6%、猫で18.6%にとどまっているのが現状です。

参照元:環境省「譲渡について」https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2809a/pdf/02.pdf

譲渡の流れ

譲渡の流れは自治体や団体によってことなりますが、一般的には以下の通りです。

<流れ>
1.引取り・収容
2.健康チェック・健康管理
3.適性評価
4.飼養中のケア・譲渡に向けたトレーニング
5.譲渡希望者の募集
6.譲渡希望者の調査
7.事前講習会
8.マッチング
9.正式譲渡(動物の引き渡し)
10.譲渡後のしつけ方教室等 、譲渡後の飼養相談
11.追跡調査

ペットのマッチング(ペットとの出会い)

近年では、動物と飼い主をつなぐマッチングサービスが普及しています。
たとえば犬の場合、犬種によっても運動量や大きさが異なるため、生活環境や飼い主のライフスタイルに合った犬種の選択が重要です。また、猫の場合も性格に応じて適した家庭環境があります。個々の動物と慎重に向き合うことで、最適なマッチングが実現します。

犬のマッチングポイント

・小さなお子様のいる家庭
子供に対して温厚に接することができる犬がいいでしょう。おとなしい子供がいる場合は落ち着いた犬、やんちゃな子供の場合には元気で活発な犬がお薦めです。譲渡会などで実際に子供に会わせて相性をみます。家に迎えることになったとき、子供の友達など大勢に触られることもあると思いますので、撫でられることが好きな犬もいいでしょう。

・共働きの夫婦、留守の時間が長めの家庭
落ち着きのあるタイプ、独立心の強いタイプ、一匹でいることが苦にならない犬がお薦めです。ケージの中や繋がれた場所で落ち着いていられる犬なら留守番が長くても犬の負担は少なく、トイレトレーニングができているとさらに楽です。子犬は育児に手間と時間がかかる上に、長時間の留守番は不向きです。ある程度性格の分かった成犬をおすすめします。

・家族全員が大人で、比較的静かに暮らしたい家庭
落ち着いて行動できる中高齢の犬、動きが緩慢な犬、大きさでは中型犬以上がいいでしょう。また、 高齢者だけの家庭には、穏やかな性格の小型の成犬がお薦めです。ただし、病気や入院などで世話ができなくなった時に備えて、後見人的存在(家族や知り合い)をあらかじめ決めておくことが必要です。

猫のマッチングポイント

・高齢者の家庭には
犬に比べて猫は高齢者でも比較的飼いやすいペットです。ただし、猫の寿命を考え、病気や入院などで世話ができなくなった時に備えて、後見人的存在(家族や知り合い)をあらかじめ決めておくことが必要です。また、子猫よりは、人懐っこく安定した性格の成猫の方が飼いやすいでしょう。

・子猫か成猫か迷っている家庭
子猫は非常に活発で遊び好きなため、遊び欲求を満たすことができないと問題行動につながることもあります。成猫は子猫ほど活発ではないことが多いので扱いやすく、性格も把握できて安定しているという良い点があります。夫婦共働きなど留守番時間が長い家庭では、月齢が同じくらいのきょうだい猫や相性の良い猫2匹を一緒に迎えると、猫同士で遊んでエネルギーを発散し、退屈せずに暮らせるでしょう。ただし、雌雄の組み合わせの時は、不妊去勢手術を済ませておくことも重要です。

・すでに先住猫のいる家庭
先住猫が動物に対してシャイで、子猫の時に他の猫との接する経験が少ないようなら、慎重に考える必要があります。先住猫がストレスで引きこもったり、わざと粗相をするようになったりするケースもあるため、必ずトライアル期間(試しに飼ってみる期間)を設けて、猫同士の関係を見ることをお勧めします。新たな猫が子猫だと、先住猫が受け入れやすい場合が多いようです。

まとめ

ペットの譲渡は、ただ新しい家族を見つけるということ以上の意義を持ちます。
動物への愛情と理解を深め、命の尊厳を学ぶ機会でもあります。もし新たにペットを迎えることを考えているなら、「譲渡」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

参照元:環境省「譲渡でつなごう!命のバトン」https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2809a/pdf/01.pdf

執筆:今井 由江

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