【獣医師が教える】飼い主は知っておきたい犬の「風邪」「インフルエンザ」について – WEPET(ウィペット)公式サイト

【獣医師が教える】飼い主は知っておきたい犬の「風邪」「インフルエンザ」について

いよいよ冬本番。巷では風邪や、インフルエンザが流行っていて、健康管理が1番気になる時期ですね。
ワンちゃん達も、私たちと同じように風邪をひくのでしょうか?人のインフルエンザはワンちゃんに移るのでしょうか?1つずつ考えていきましょう。

◆私たちが言う「風邪」とは?

医学辞典によると、『風邪(かぜ)とは、主にウイルスの感染による鼻腔や咽頭などの炎症性の病気。単一の疾患ではなく様々な病気の総称「風邪症候群」として扱われ、咳、咽頭痛、鼻汁、鼻閉などのカタル症状、発熱、倦怠感、頭痛といった全身症状が出現する状態を指す。』との事。
つまり、様々なウイルスによって起こる病気で、咳や鼻汁、喉の痛み、倦怠感や頭痛が主な症状との事。
ちなみに、インフルエンザもウィルス性の病気ですが重症化することが多い為、風邪とは区別されるそうです。

◆ワンちゃん達は「風邪」をひくの?

上の定義に当てはめて考えてみると、咳や鼻汁といった症状は見つけることができますが、その他の喉の痛み、倦怠感、頭痛は検査でも気付くことはできません。
その為、ワンちゃん達に関しては「風邪」と言う言葉は使わず、「肺炎」や「鼻炎」というように部位を特定して診断することが多いです。

◆ワンちゃん達はインフルエンザに感染するの?

インフルエンザは鳥インフルエンザ、豚インフルエンザといったように動物種ごとに分けて表現されますが、犬のインフルエンザも存在ます。
また、インフルエンザウイルスは非常に変異しやすく、豚インフルエンザウイルスに人が感染している報告もあるように、動物種を超えて感染を起こす可能性があります。
日本では報告はありませんが、アジアやアメリカでは人のインフルエンザが犬に感染した可能性を示すデータがあります。

◆風邪やインフルエンザに感染しないためにできる対策は?

風邪やインフルエンザはウイルスを含むクシャミ(唾液)や鼻汁によって感染が広がっていきます。
しかし、人と違って、集団行動をあまりしない犬は、他の犬から感染する可能性はかなり低く、その多くは自分自身の免疫力が強く関係していると考えられます。
空気中に存在するウイルスが体内に取り込まれた際、通常の免疫力があれば悪化する前に体外に排出されますが、免疫力が弱くなっているときには排出することができずに感染が悪化していきます。

わんちゃん達がきちんとした免疫力をキープするためには、しっかりご飯を食べ、きちんと運動をさせてあげること、あまりストレスをかけない事が重要です。

これからの寒い季節、元気で乗り切れるように免疫力アップを心掛けて生活してみましょう!

獣医師:丸田 香緒里

◆丸田 香緒里 プロフィール

日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/

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