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ペットフードの歴史と動向

ぺットフード

日常的に与えているペットフード。その歴史と動向をご存知でしょうか?ペットフードの歴史は、1860年にイギリスで始まり、形態や内容を変化させながら発展し、アメリカで規約や法律を制定する公的機関が創設されました。本記事では、ペットフードについて詳しく解説いたします。

ペットフードの誕生と進化

ペットフードの起源は1860年に遡ります。当時、イギリスで犬用の乾燥ビスケットが初めて商品化され、ペットフード市場が誕生しました。
1907年には「Milk Bone」が登場し、牛乳の副産物を再利用した画期的な製品でした。その後、1922年には世界初のウェットフードが販売され、軍馬や食用馬肉の需要低下を背景に、馬肉がペット食品として利用されるようになりました。
第二次世界大戦中には金属や食肉の需要が増大し、ペットフード市場の主流はウェットフードからドライフードへと移行しました。このように、ペットフード産業は人間の食品産業と競合しないよう、副産物を有効活用する形で成長してきました。

ペットフード市場の拡大と成熟

近年、ペットフード市場は世界的に大きな成長を遂げています。
アメリカでは、2016年のペットフードの年間売上高が240億ドルに達し、これはベビーフードの売上を上回る規模となっています。
この成長の背景には、ペットの擬人化や家族の一員とみなす意識の高まりがあります。
人間の食事を模したグルメペットフードが登場し、消費者の購買意欲をかき立てています。

オーガニック・ナチュラルフードの登場

2007年のメラミン混入事件を契機に、ペットフードの安全性への関心が高まり、オーガニックやナチュラルといった概念が注目されるようになりました。
しかし、「ナチュラル」や「オーガニック」という言葉には曖昧さが残り、誤解を招きやすい側面もあります。

オーガニック

アメリカでは、USDA(米国農務省)のNOP(National Organic Program)がオーガニック食品基準を定めています。
オーガニック製品は厳格な基準を満たす必要があり、パッケージ上でUSDA認証マークを確認することで信頼性が保証されます。

ナチュラル

ナチュラルフードには法的規制が存在せず、AAFCO(米国飼料検査官協会)が基準を提唱しているものの、定義には曖昧さが残ります。そのため、マーケティング戦略として利用されやすいという問題点があります。

獣医師や動物看護師は、科学的根拠に基づいて飼い主に適切な情報を提供し、誤解を解消する役割が求められています。

ペットフード産業が抱える課題

現在のペットフード市場は成長を続けていますが、規制が産業の進化に追いついていないという課題があります。
アメリカでは、FDA(食品医薬品局)やAAFCO(米国飼料検査官協会)、USDA(米国農務省)がペットフードの安全性確保を担っています。
しかし、リコールが発生するケースも少なくありません。

  • FDA:原料や添加物、製造過程の安全性監視
  • USDA:オーガニック認証や衛生管理の監視
  • AAFCO:栄養基準の策定

代替フードの台頭

近年では、Alternative Foodという新たなカテゴリーが登場しています。
これには「ナチュラル」「オーガニック」「ベジタリアン」「ローフード」「ホリスティック」などの多様な製品が含まれます。
2007年のメラミン混入事件以降、大手ブランドへの不信感からベンチャー企業が台頭し、独自のブランド戦略を打ち出しました。
しかし、これらの製品の中には科学的裏付けが不十分なものも存在します。
消費者は曖昧な基準やマーケティングのために用いられる言葉でなんとなく良い製品と勘違いしてしまいやすいので商品選びは注意が必要です。

まとめ

ペットフードの歴史は、産業の進化や規制の課題を反映してきた軌跡でもあります。飼い主とペットの幸福を支えるためには、安全で栄養価の高いフードを提供することが重要です。
ペットフードを選ぶ時は、情報の透明性があるかを確認する必要があります。
分からないことが相談できるようにペットイベントで直接話が聞けるか、問い合わせをしてきちんと対応してくれるかを見極める必要があります。
※ブラバンソンヌのペットフードはペットイベントで直接商品について話を聞くことができます

昨今ではペット関連企業以外の会社が参入し、マーケティングの力で販売をしているブランドもあります。
ペットの健康のために製品を開発しているのか、自社の利益重視で作られた製品かを見極めて、商品を選択すると良いでしょう。
今後も業界が健全に発展し、ペットと飼い主の豊かな生活が実現されることが期待されます。

参考文献:ナチュラル・オーガニックフードの誤解

執筆:上森 (愛玩動物飼養管理士1級)

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