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【獣医師監修】ペットの血液検査・健康診断について学ぼう!(後編)

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先月のコラムで、血液検査の必要性とCBC(血球計算)についてお話しました。

今回はその続き、血液化学検査についてのお話です。

血液化学検査とは?

血液化学検査は、採血した血液を遠心分離機にかけて赤血球や白血球を除いた部分、血漿(血清)を用いて、そこに含まれる酵素などを検査することで内臓の機能などを調べる検査です。おもな項目の検査意味を列記していきます。

 

*BUN(尿素窒素)

*Cre(クレアチニン)

高値を示す場合、腎不全や尿毒症を疑います。

腎臓の機能を示す項目なので、異常が見られた場合には尿検査や超音波検査などを合わせて行うことがあります。

*ALT(GPT)

*AST(GOT)

高値を示す場合、肝炎や肝がん、肝硬変などを疑います。

また、ALPやGGT、TBil(ビリルビン)等の項目も併せて評価し、レントゲンや超音波検査で肝臓の形や構造を精査する必要がある場合があります。

*TP(総蛋白)

*ALB(アルブミン)

*GLOB(グロブリン)

血液中のタンパク質の量を評価することで、脱水や栄養吸収不良、栄養失調の評価をします。

*GLU(血糖)

血液中の血糖値の評価をします。高値の場合糖尿病やストレス、低値の場合インスリノーマなどの内分泌系の疾患を疑います。

*TCHOL(総コレステロール)

*TG(中性脂肪)

脂肪代謝機能を評価します。血液検査時に絶食「ごはんを食べていない状態)をしていないと、食事の影響で高値を示すことがあります。

*Ca(カルシウム)

血液中のカルシウム濃度を評価します。カルシウムはビタミンDや上皮小体、腎臓によって一定に保たれるようになっているため、異常が見られた場合はそれらの機能異常を疑います。

*Na(ナトリウム)

*Cl(クロール)

*K(カリウム)

血液中の電解質を測定しています。脱水や長期の下痢や嘔吐による異常を評価します。

検査項目は複合的な評価が必要

先ほど列記した説明はごく一般的なものになります。

体の中では様々な臓器が互いに影響し合っているため、単一の項目で評価できることはほとんどなく、組み合わせによって疑うことができる病気もたくさんあります。

また、病名がわかっている状態でも、経過を評価するときには複数の項目の検査が必要になります。例えば腎臓病の子の血液検査でも、BUNとCreだけでなく、その他の検査項目も併せて行うのです。

機会がないとなかなか行わない血液検査ですが、一回の採血で得られる情報はとても多くあります。

比較的わんちゃんや猫ちゃんに負担のない検査の一つですので、定期的に血液検査を行って、体の状態を確認するようにしましょう。

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獣医師:丸田 香緒里

◆丸田 香緒里 プロフィール

日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/

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