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ワンちゃんのための雷対策について

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ワンちゃんのための雷対策

「春雷(しゅんらい)」という季語があります。3月~5月の冬から春へと季節が移り変わるこの時期は、寒冷前線と暖かな空気が影響して雷雲が発生しやすく、雷と同時に雹(ヒョウ)が伴うこともあって、農作物などへの被害が心配される雷雨になります。

「春の訪れ」や「虫が目覚める」といった春を知らせるお天気ですが、ワンちゃんにとっては迷惑な自然現象です。

しかし、雷雨は天気予報で予測ができる自然現象になりました。

大きな音や稲光を怖がるワンちゃんも多いと思いますが、その恐怖心から思わぬ行動にでることがあります。大切な愛犬を守るためにどんな対処や注意ができるか、考えておきましょう。

なぜ雷が怖いの?

雷が苦手なワンちゃんの中には、黒い雲が広がり、室内が薄暗くなってきただけでもブルブルと震えだす子もいます。五感の鋭いワンちゃんは私たちの耳には聞こえない遠くの雷鳴や振動、雨のニオイなどを感じ取り、これから起きる自然現象を早めに察知しているともいえますが、「雷が怖い」と感じるのには経験と育った環境の影響があるといわれています。

〇臆病な性格や大きな音などの経験が少ない「刺激への順応不足」で育った環境の影響

〇普段聞きなれない大きな音と激しい光を体験したことで「恐怖や危険」を感じ取った経験
(野外で暮らしていた祖先から受け継いだ本能的なものという説もあります)

〇飼い主さん自身が雷を苦手と感じ、「怖い」と思うことでワンちゃんも同様に怖いものと学習

〇気圧の変化や静電気を感じ取ることの不快感

事故につながるパニック行動

雷が極端に苦手なワンちゃんは、思いもよらない行動に出ることがあり、結果的に迷子や事故など、大きな問題になることがあります。室内にいるからといって安心はできず、様々な行動に対して対処や準備をしておく必要があります。

〇屋外飼育のワンちゃんは首輪が抜けたり、リードを噛み切って脱走

〇室内にいても網戸を突き破ることや、ドアを開けた一瞬の隙に外に飛び出す脱走

〇恐怖のためにパニックを起こし、なだめようとした飼い主さんに噛みつく

〇落ち着かせようと抱っこをしていた腕の中から飛び出して、落下したことによる骨折

カミナリパニックを和らげる対処

ワンちゃんに「雷を怖くないもの」と教えるのは容易ではありません。少しでも恐怖心を和らげるための対処法をみつけておきましょう。ワンちゃんによっても効果が違うので、いろいろと試すことをオススメします。

逆効果になりそうなことは無理強いをせずに別の方法に切り替えます。雷の音源を利用して音に慣れさせ、大雨の日や雷が鳴りそうな時に疑似体験を試しておきましょう。

〇恐怖を感じた時に狭いスペースに小さくうずくまるようなワンちゃんの場合は、部屋の隅にクレートを置き、安心できるスペースを作って日頃から自由に入れるようにしておきます。安心して落ち着ける場所を作っておくことで避難を教えます。

○屋外飼育のワンちゃんは一時的に玄関の中などに避難させます。
○雷の音源を利用して、小さな音から慣れさせていきます。小さな雷鳴を流しながら、ボール遊びやオヤツを与えたりして、恐怖心を和らげていきます。
○飼い主さんが落ち着きましょう。雷雨の時も騒いだり怖がったりせず、落ち着いてワンちゃんと接する心構えをもちましょう。雷鳴や稲光が苦手なら、雨戸や厚手の遮光カーテンなども用意しておくとよいでしょう。

○雷の影響で停電になる可能性があります。暗がりは恐怖心が増します。急な停電でも対応できる、ポータブル電源や懐中電灯などは常備しておきましょう。

老犬や持病のあるワンちゃんはさらに注意を

心疾患の持病や高齢のワンちゃんは健康なワンちゃんに比べてストレスを感じやすく、心拍数や呼吸数の増加が体調不良の原因になることもあり、失神してしまうケースもあります。
ひと部屋でよいので防音効果を高める工夫をしたり、雷雨の時も落ち着ける環境づくりに配慮しましょう。

雷のパニックがひどい場合は、獣医師さんに相談し、対処としてのお薬の相談をしておくこともお勧めします。

まとめ

これから夏にかけて台風やゲリラ雷雨が起きやすい季節に入ります。

地域の天気予報や災害情報を素早く入手できるアプリの活用や、雷対策をしっかりと考え、人もワンちゃんも少しでも安息に過ごせるよう準備を整えておきましょう。

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ライター:今井 由江

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