【獣医師監修】ペットの気管支炎の原因と治療方法を解説
ペットが咳をしてしまい、心配になることがあると思います。その要因として気管支炎が挙げられます。
今回は気管支炎について解説いたしますので、最後までご覧ください。
気管支炎の種類
口から吸入した空気を肺に運ぶための管状の器官のことを気管といい、この通路に炎症が起こってしまうことを気管支炎といいます。
炎症が起こることで、咳や呼吸困難になってしまうことがあります。
気管支炎には主に以下の2つのタイプがあります。
・急性気管支炎
一時的な炎症であり、比較的短期間で改善することが多いです。
・慢性気管支炎
数ヶ月以上持続する長期的な炎症であり、治療が難しい場合もあります。
気管支炎の原因
気管支炎の原因は様々ですが、ウィルスや細菌による感染や混合感染によって引き起こされる症例が多くなっています。
- ウイルスや細菌による感染
- ホコリ、カビなどのアレルギー
- 異物の吸引や誤飲
などが挙げられます。
特に幼少期、免疫力が低下している時に、気管支炎にかかりやすい傾向があります。
気管支炎の症状と治療方法
咳が主な症状として挙げられますが、食欲が低下したり、呼吸が荒くなる場合もあります。
乾いた咳が続くことがあり、運動後や興奮時に悪化してしまうことがあります。
重症化してしまうと、食欲が減退することがあります。
治療の方法は、抗生物質や抗真菌剤の投与などを行ったり、症状にあわせてネブライザー(蒸気吸入器)を使うことがあります。
症状が長引いている場合は、肺炎に進行する可能性があるため、早期に獣医師に相談するようにしましょう。
飼い主ができること
こうした症状にならないために、清潔な生活環境を整えるようにしましょう。
清潔な環境を保つために、アレルゲン(花粉、ホコリ、タバコの煙など)を取り除き、暖かく安静な環境で過ごさせるようにしましょう。
また、肥満にならないように、適正体重を維持するための食事管理も怠らないようにしましょう。
まとめ
気管支炎は、感染症やアレルギーなどにより引き起こされます。
アレルゲン(花粉、ホコリ、タバコの煙など)を取り除いて清潔な環境を保ち、暖かく安静な環境で過ごせるようにしましょう。
また、肥満にならないように、適正体重を維持するための食事管理も怠らないようにしましょう。少しでも不安がある場合は、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。
犬や猫の体型を視覚的・触覚的に評価し、脂肪の付き具合や理想的な体重を判定するための指標「ボディコンディションスコア(BCS)」についてはこちらの記事をご覧ください。
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監修獣医師:丸田 香緒里
◆丸田 香緒里 プロフィール
日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/