ペットにあぶない夏の花!お部屋に飾る前に要チェック | WePet-プレミアムペットフード通販

ペットにあぶない夏の花!お部屋に飾る前に要チェック

豆知識

梅雨時期のモヤモヤした気分を吹き飛ばしてくれる花のひとつに「アジサイ」があります。色とりどりの鮮やかな花とたくさんの種類で、雨の日でも気分を盛り上げてくれる花です。
アジサイは強くて育てやすいので、お庭や道路際に植えられることがよくあります。お散歩の時も沿道が華やぐ花ですが、ワンちゃんにとって毒性や心配はあるのでしょうか。
私たちには馴染み深い花でもペットにとって危険な花はたくさんあります。お散歩道でもよく見かける夏の花で気をつけたい危険性を紹介します。

「やまゆり」は香りも危険?

6月から8月頃に花を咲かせる「ヤマユリ」は犬や猫にとって危険な花として有名ですね。ユリには多くの種類があって、ヤマユリのほかテッポウユリやオトメユリなどがあります。華やかな大輪で美しく、香りが強いことで人気の高い花で、アレンジやプレゼントによく使われますが、ペットと暮らす方へのプレゼントとしては注意する必要があります。
ユリはどの部位も毒性が強く、ユリ根、花びら、葉、服に着くと落ちないことで厄介といわれる花粉やおしべでも中毒になります。ユリを活けていた花瓶の水を飲んだだけでも中毒がおきるといわれ、ペットにとってとても危険な花です。
我が家でもカサブランカをたくさん頂き、次々に花が開くのでリビングに飾ったところ愛猫の呼吸が早くなってしまい、慌てて病院にいったことがあります。「もしや部屋に充満した花の香りが原因?」と思い獣医師に相談したところ、「香りだけでもなんとも・・。でも可能性は0ではない」という返事で、ヒヤリとしたことがありました。たしかに因果関係はわかりませんでしたが、アロマの香りで害がある場合もあるので、注意に越したことはないですね。

ユリ科の中毒症状としては、頻繁な嘔吐や下痢などの消化器症状、多飲多尿や元気がなくなります。3日程度で腎不全を起こすと乏尿になり症状も悪化します。中毒を発症した時に中和する治療がないため、死に至る恐れもあります。
花瓶の水を舐めただけでも中毒症状が起きるほど犬や猫にとって害のあるユリ科の植物は、他にも種類が豊富にあります。チューリップやヒヤシンスなど、身近な植物も同様の中毒症状を起こす恐れがあるので、注意が必要です。

梅雨時期を彩るアジサイの危険性

雨の日でも彩りが映えるアジサイですが、この花もペットにとっては注意が必要です。誤って葉や花を口にしないよう、気をつける必要があります。アジサイの品種は日本だけでも19種あり、世界中の品種を合わせると2000種を超すといわれ、品種によっては毒性がないものもあるようです。

アジサイの葉や根、蕾(つぼみ)に含まれる青酸配糖(アムグダリン)が中毒の原因と思われ、この物質は熟していない青梅や桃などバラ科の果実にも含まれています。生の青梅や熟していないビワの実、料理に添えられたアジサイの葉を食べたことで、ペットだけでなく人も同様に中毒症状を起こしたという事例があります。
消化時に出される酵素と反応して猛毒のシアン化水素(青酸ガス)が発生することによる中毒で、過呼吸や嘔吐、痙攣などの症状が起きます。

土を掘るワンちゃんは要注意

球根はとくに毒性が強いといわれているので、土を掘り返す遊びが好きなワンちゃんは注意が必要です。掘り返した球根を誤って噛んだり、食べたりすることがないように気をつけます。万が一症状が起きた場合は、食べた球根の残りや葉などを病院に持参し、食べた量を報告し処置してもらいましょう。

お散歩や写真撮影は少し離れた場所から鑑賞を

美しく咲く花を見ると、つい愛犬と一緒に撮影したくなるものですが、匂いを嗅いだり撮影する時は距離をとり、誤って口に入れることがないように十分配慮して行いましょう。
「綺麗な花には毒がある」とはよく言いますが、男性だけでなくペット達にも言える教訓ですね。

ライター:今井 由江

公式サイトで商品を見る

ブラバンソンヌとは

ペットフードの選び方を解説>>

関連記事一覧