【獣医師監修】犬・猫の歯磨きの方法!デンタルケアを学ぼう | WePet-プレミアムペットフード通販

【獣医師監修】犬・猫の歯磨きの方法!デンタルケアを学ぼう

健康

犬・猫の歯磨きの方法

飼っているわんちゃんや猫ちゃんの歯を毎日みがいています、という飼い主さんはまだまだ少ないのではないでしょうか。

動物の予防歯科は人間ほど浸透していないのが現状です。口の周りや中は敏感な部分なので、なかなか触らせてくれなかったり歯磨き自体が難しいということも多いですよね。しかし、お口のケアをしないと当然のことながら歯垢や歯石が溜まっていきます。

やがてそれは歯周トラブルや全身疾患の引き金にもなっていきます。

犬猫では、歯垢が歯石になるまでのスピードが人より早く3~5日と言われていますから、できれば毎日、少なくとも3日に1回の歯磨きをお勧めします。
今現在、歯石がついてしまっているという子も、これ以上悪化してしまうことは防ぐことができますから、諦めずに今からでも始めてみて下さい。
次項からは、犬猫のデンタルケアの始め方について説明していきます。

歯石がついている、口が臭い時の対処法について>>

犬・猫の歯磨きの方法

■STEP1
いきなり歯ブラシを持ってきて磨こうとするのではなく、まずはお口の周りを触ることに慣れさせていきます。
優しく声をかけながら、頭や体をなでる流れで口周りも一緒に触ってみましょう。

■STEP2
口周りを触られるのに慣れてきたら、犬歯のところから唇をめくって指で歯の表面を触ってみましょう。そこをとっかかりにして指をスライドさせていき、前歯や奥歯のほうまで触っていきます。触らせてくれたら最後にご褒美をあげて、お口を触らせてくれたらいいことがある、嫌なことではないということを覚えてもらいましょう。

■STEP3
お口の中を触らせてくれるようになったら、まずは歯磨きシートや濡らしたガーゼを指に巻き付けて歯の表面をこすって磨くことに挑戦してみましょう。
体勢としては、小型犬であれば足の間にワンちゃんを仰向けに寝かせて足ではさむようする方法もありますが、抱っこしてこ横から覗き込む様にやったり、誰かに抱いてもらって前から指を入れていく方が奥まで磨くことができます。
大型犬では、お座りさせて前からやったり、猫ちゃんでは、飼い主さんの膝に座らせたり、一緒にソファなどに並んで座り、腕で優しく抱え込みながら磨いてみます。歯磨きジェルなどを使う場合は、始めに指にジェルをつけ舐めさせて、味に慣らしておくと良いでしょう。
上手にできたらたくさんほめてあげましょう。ご褒美などを使ってもいいと思います。

■STEP4
歯磨きシートやガーゼで磨けるようになったら、歯ブラシを使ったケアに挑戦してみましょう。
歯ブラシは、その子に合ったヘッドの大きさを選ぶようにしましょう。また、指サックタイプの歯ブラシは誤飲に注意します。
まずは前歯から、一本一本を磨くように細かく歯ブラシを動かしていきます。奥歯にいくにつれて嫌がる子も多いので、あまり無理はせず、奥歯はガーゼで磨くなど使い分けても構いません。
動物が嫌がったらその回は終了して、深追いしないことも大切です。今のステップが難しいと感じたら、前のステップに戻ってできる範囲のケアを心がけましょう。

最後に

歯磨きは毎日のことですので、無理をして押さえつけてでは長続きしません。一つのステップに数日から数週間かけても構わないので、ゆっくりできるところまで慣らしていきましょう。
また、歯肉に炎症がある場合、歯がぐらぐらしている場合などは無理に歯磨きはぜず、動物病院を受診してください。

公式サイトで商品を見る

ブラバンソンヌとは

ペットフードの選び方を解説>>

獣医師:丸田 香緒里

◆丸田 香緒里 プロフィール

日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/

関連記事一覧